役所広司は稲川淳二に似てきた、OH!。

叫 プレミアム・エディション [DVD]

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ビデオ・公開映画予告を観ててエイベックスは角川と繋がりが強い、とNewtypeを長年読んできたのに今更再認識(遅)。

本編(ネタバレ注意)
黒沢清の現地点で最新映画。
観ている間、『EOE』『劇パト』の映画の記憶を刺激された。
『カリスマ』の森といい、日本にこんな「異界」があるのかと思わせるロケ地にはいつも驚かされる。
でも、『回路』・『LOFT』といい、黒沢の「幽霊」は笑ってもいいのか怖がっていいのか判断に迫られるものが多いというか、観ていて引っかかる(映画館で見たら印象違うんだろうな)。
役所演じる吉岡刑事は、最後に女性の骨を集めることで幽霊に赦されてしまうけど、ほかの人間たちは塩水に漬けられていく。『回路』のように救いの道は人類に残されているのだろうか。
刑事という存在もまた、「犯人」にとっては「幽霊」と同じようなものなんだと、この映画でやりたかったからでしょうね、この極端な結末は。
映画の後『最終兵器彼女』のような最期を迎えるんでしょう、あの刑事。
ところで、黒沢の女「幽霊」と、「サイカノ」は「ヤンデレ」の系譜に入れていいものか?