「旅人」と「暴力の都」〜スト2劇場版やMOTHER2とか
- アーティスト: TRF,小柳ゆき,MY LITTLE LOVER,浜崎あゆみ,オムニバス,SPEED,華原朋美,MAX,Every Little Thing,globe,篠原涼子 with t.komuro
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土肥ポン太の昔のコント見てたら、入場曲で使われていた。
「斉藤さん」は見ていない。
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この映画が公開されたときは、個性的なキャラクターが「強い奴に会いに行く」の文句を抱き、世界各地を放浪してバトルする「格闘ゲーム」がブームで、「餓狼伝説」のアニメ映画も裏でやっていた。
作りは良くも悪くも「地味」。ある意味で『スト2』をやりたくなるのだが、それでも「バトル」のシチュエーションの見せ方、「放浪」している「ムード」の演出は巧いと思う。
『MOTHER2』はシステム・シナリオ・音楽が贅沢になった『MOTHER』だが、町から町という共同体に向かう放浪が明確になったり、手に汗握るバトルシステム(終盤に意図的に?崩壊する)にアレンジされた。
放浪とバトルいえば、同年に『機動武闘伝Gガンダム』『マクロス7』がテレビ放映され、ゲームでは上記の『MOTHER2』と『FF6』が発売され、『幽々白書』が「魔界編」で「始まり」の「終焉」を、漫画・アニメで描いたときである。
上記の作品は放浪・バトル中は荒唐無稽な展開で見るものを楽しませるのだけど、バックボーンである相手がもつカルト集団的「破滅に導く憎悪」を強く感じる。
訪れた都市が突如として戦場に変わり、どれほど放浪しても「破滅に導く憎悪」が待ち構えている…1994年以降、アニメ・ゲーム・漫画では「放浪」は影を潜め(「家出」という形で残ることになるが)、「破滅に導く憎悪」の成就を願う共同体に放り込まれる個人を主題とした作品が増えていく。
音楽に関してもいえることで、小室哲哉を筆頭にした「プロデューサー・ブーム」は、音楽の「旅人」が音楽界を「暴力の都」に変えることだった。