映画館に行く最大のメリットは、等身大の市民と等身外のスターたちを観れることだ。

齢70のリドリー・スコット監督最新作『アメリカン・ギャングスター』を観て来た。
映画館に行くのは公開日から中頃が多いせいか、公開三日目の人が多い映画館には慣れていない。
アダルト向け映画だから、子供は騒がないが、途中からやって来る中年カップルや、尿意の近いお年寄りといったシビリアン・オールスターが頻繁に行き来していた。
映画はというと、実話に基づいたものに関わらず、要所要所に過去の映画の記憶(リドリー作品を含めて)が交錯していて、『グラインドハウス』以来のシネフィル魂を感じた。
突入時のハンマー、有色女性のハダカ、ディープキスと銃撃どれも最高潮(性的な意味で)。
フランクの妻エヴァとか、ホワイトハウスみたいな家は映画の脚色なのかな?
ラッセル・クロウデンゼル・ワシントンがもっと絡むかと思ったら、ラストで絡むのみ。『ブレードランナー』のデッカードとラスボスのロイ・バッティもそんなタイミングで対峙していたし。
「白と黒」の「落差」がラストまで映画を支配していて、クレジット手前のシャッターとヒップホップミュージックで開放された感じ。
秩序と自由を持とうとする人間の服従と裏切りが様々なレベルで描けていて、しかも飽きが来ないで最後まで魅せてしまう、エンタメかくあるべし、栄光とかガチとかいっている暇はない!
追記
グレンラガン』のヨーコさんファッションに惹かれた人もぜひ大画面で観るべきでしょう。ベトナムのクラブは眼福です、リドリー会心の男のドリームを感じました(笑)
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