会いに来たよ×2…行くベクシル。

ベクシル 2077 日本鎖国』を家の者が借りてきたのを観てしまった。
攻殻バットマン2・アップルシードシェンムーの寄せ集めで、ゲームのリアルタイム・ムービーにしか見えんというマイナス要素で埋め尽くされた映画だ!
トランスフォーマー』の雀の涙程度の予算で作られたことが、モデリングの流用見え見えのキャラクター造形で分かり泣かされる。
しかし日本全滅と官房長官スルーという、潔い後味悪きラストは、「俺たち(日本の大半の映像作家)ってこんなパクリの組み合わせSFしか出来ないけど、こんな自爆(自己表現)ができるぜ!でもそんな俺たちはいらない!」といった叫びが聞こえそうな、自虐ネタ映画だというささやかな「かけら」をみせつけた点で評価が可能だ(笑)
設定ガタリで終わっていたが、機械化ウイルス・レオンを巡る女の戦いをもっと掘り下げてもよかったのでは。
まぁ大塚明夫ボイスの宇多丸マブ似のオッサンが観れるし、森川智之お得意のへたれ大ボスを観たいのなら、自分の鎖国を開くべし(笑)