何でもないようなことが、幸せだったと思う……今期のOPアニメの話とか。

各地で悪評を聞く『ドルアーガの塔』とか、石浜真史チックな『TO LOVEる』のOPを観てみると、スタイリッシュなことがやりたいし出来ているのは解るけど、面白くないんだよなぁ。
面白くないというのは、抽象的な言葉で補足すると、スタイリッシュに魂が籠ってないってこと。
尾石達也とか中村健治等の新世代の演出術は、コピー可能なんだけど、模倣した作り手が「これを視聴者に見せればサルみたいに喜ぶだろう」と依存の精神を持ってやってしまうと、いわゆる自己満足なものになってしまう。
マクロスF』のOPが堅実なのは、依存の中であえて悪手を打つようなものか。
今期の新アニメを作っている人の傾向を大雑把に年齢別に纏めると、40代後半は自分たちの培った技術の柵の中で苦しんでいて、30代後半〜40代は良いと思ったコピペを20代前半の若い後輩に「全力」で真似させて、30代半ば手前の人はわが道を行かざるを得ないというなんともチグハグでカオスな身に置かれているなぁ、と。