俺はただ「北の家族」に飯を食べに行くだけなんだ!

無印『ランボー』を観る。
木曜洋画劇場でいつも警察署の留置いじめで何故か観るのを断念していたが、今回はフルで観れました。
『最後の戦場』のラストで帰って行ったのは、ベトナム戦後の後遺症で死んでしまったアフロ・アメリカンの友人の実家でしたね。
無印『ランボー』の悲劇・感激・大暴走はその友人の実家を訪ね、友人の死を知らされて為すすべもなく北に向けて町を通り過ぎるところから始まります。
田舎町のドンを気取っている保安官がささくれたランボーに目をつけ、ランボーを天の邪鬼に町から追い出してしまう。
しかし、断固として北の町で食事をしたいと踵を返したランボーに保安官は怒り、浮浪罪(なんじゃそら)でひっ捕らえてしまう。
スタローンの黄金パターン「いじめられて反逆」の中で、ベトナム戦争時代を思い出すランボーグリーンベレーは伊達じゃねえぜパワーで苛めてきた保安官たちを体ひとつで薙ぎ払う(フラストレーションが解放される名場面。ランボーの先手攻撃は淀みなく足払い)。
バイク(ランボー)とパトカーの大チェイスの末、山に追い詰められたランボーはゲリラ戦を展開(『最後の戦場』は無印がベースなんだなぁと思わせる風景で。人足は食べませんが、豚も出てきます。『アポカリプト』のラストのシークエンスはここから引用してるのかなぁ)。
大事になったところで、戦闘マシーン・ランボーの生みの親であるトラウトマン大佐が登場。
無線から説得するものの怒りの収まらないランボー
次の日には陸軍と民間人に四面楚歌!
ついにはロケット砲を身を隠した坑道にぶち込えれてしまう。
ロケット砲にも屈しなかったランボーは、軍用車グランド・セフト・オート
保安官が父親ぶっていた町を、『俺ら東京さ行ぐだ』と思うようなくらいに破壊。
最後はゼロ距離で大佐が説得! ランボーは屈辱的な思いを吐いて軍に連行されるのであった……