完全版出たら買うかもしれない。
- 作者: 冨樫義博
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/10/04
- メディア: コミック
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- アーティスト: 狩人,浅野裕子,船山基紀
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2005/06/22
- メディア: CD
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巻が進むたび、何度も読み返してしまうほどの「念」が増しております(笑)。
1998年に連載が開始された『ハンター』は、タイトルを「松本人志のボケを「何で二回言うねん」と浜田雅功が返した」ところから思いついたという。
休載を鋏みながら連載されてきて、常に展開が予想外の方向に伸縮する『ハンター』。
しかし「ハンター」という、「獲物」にとって「赦されざるもの」である生き方を選んだ人物たちが、時に殺し合いを辞さない関係で近づき、互いの生を充実していく姿を描こうとする点は変わっていない。
『ハンター』が始まった頃に、黒沢清が『カリスマ』で、青山真治の『Helpless』が見出した「赦されざるもの」を役所広司に担わせて村で冒険させていたけど、以降そのテーマを個人=孤人を追求するものに使われていく。
しかし、『HUNTER×HUNTER』というタイトルをつけた冨樫の先見性は恐ろしい。
ゼロ年代の関係性そのものだ。
地道に、「キメラ・アント編」完成をお待ちしております。
勝手に宣伝させてもらいますが、成馬さんの『HUNTER×HUNTER』論、芥川作家になってしまった川上未映子の特集が載ったりと盛りだくさんの、『PLANETS vol.4』を買って冨樫の冬眠を凌ぎましょう。
http://www.geocities.jp/wakusei2nd/p4.html
追記
アニメ版『ハンター×ハンター』は漫画版以前に全部見ていた。
船と夜を描かせたらピカイチの古橋一浩監督の『ハンター』は結構気に入っていたが、不覚にも漫画を読んでみようとは思わなかった。
「キメラ・アント編」はアニメ化不可能だろうなー(ディーンじゃ役不足)