西洋だと、日本のロボットアニメに当たるフォーマットはゾンビ映画だと思う。

近年黙殺されかかっている「小人」俳優をナチュラルに出すロメロ監督に我々は敬礼を尽くさなければならない、と枝葉にも抜かりない傑作映画『ランド・オブ・ザ・デッド』。
ゾンビのヴァリエーションとシチュエーションのクリエーションは他の追随を許さないロメロ先生。
今回のゾンビは、ガソリンスタンドを根城にしていた黒人ゾンビが他のゾンビを従えてゲーテッド・コミュニティを牛耳る市長@デニス・ホッパーをぶちのめす。
90分の映画の中に、「911」以降のアメリカのリアリティを映し出し、ゾンビ映画のお約束を本流、時に逆手に取りながら「革命と変化」というメッセージを込める。
なんて贅沢な映画なんでしょう!