チアコスが十代のイコンだなんて…

ヒストリー・オブ・バイオレンス [DVD]

地元のTSUTAYAで「ヒストリー・オブ・バイオレンス」をようやく発見。

ストーリーをざっと触れておくと、田舎で軽食屋を営むトム（ヴィゴ・モーテンセン）のところに二人組のヤクザ者がやってくる。
トムのことを知っているような口ぶりでイチャもんを付けてきた彼らは、暴力をもって金品を要求する。
トムは隙を見て反撃するが、素人には見えない身のこなしでやくざ者を殺してしまう。
一躍町のヒーローなるトムは、マスコミに報道されることになった。
そのせいか、今度は以前のトムに有刺鉄線で目を抉られたと語る男が訪ねてきた。
ヤクザ者たちに家庭が脅かされるトム、トムの素性を疑う妻、父の素質を受け継いだ息子、そしてフィアデルフィアで待つトムの兄。
「暴力の系譜」は果てしなく連なり続けるだけなのだろうか…

田舎の中年をフィーチャしたクローネンバーグ監督作品だが、出てくるヤクザ者たちのキャラ立ちが半端なく、次々と現れては見事に惨殺されていく様は壮絶。
トムの妻が、彼の本質的な野蛮さに、否定しながらも惹かれている様が濡れ場で露呈しているところは、おぞましいもの見ちゃったなぁ（笑）