ギャラクティカ、オモロー

第一シーズン四話まで観る。
一時間枠ドラマ(本編約42分)が本気出すと、30分枠のアニメ(本編21分)は太刀打ちできないところがあるね。
1話ごとに特定のキャラを惜しみなく持ち上げられるし、起承転結→転の時間配分も自由だし。
あと、会話劇が基本だから、吹き替えする声優さんの声がアニメ以上に堪能できるしね。
あばた顔のアダマ艦長と坂口芳貞の声の相性が抜群で、軍の宣誓句「そう、ここに願う」を口にするとき反射的に痺れてしまう。
銀魂』以外であまり千葉進歩の声を耳にしたことが無かったけど、アダマの息子、アポロの葛藤する好青年の声もいい。
世界を破滅に導いた、バルター博士のダメ人間な表情を宮本充の声は最大限に引き立たせる。
本田貴子がタフネスなエースパイロット、カーラの声を吹き替えているのもツボ。
吹き替えばかり褒めていても仕方が無いので、本編に少し触れると、人類VSサイロン(機械生命体)という大まかな構図のなかに、人間間(世代)の対立と疑心暗鬼、殲滅回避で生じるリスク(事故等)、自由意志を持つサイロンといったガジェットが常にフル回転して毎回ハラハラさせられる。
SFのリアリズムをドキュメンタリータッチの映像で丹念に切り取って、現実のポリティカルな問題を表面化させる手法も凄い。