コボル☆午後十時 Don't be late(9/17 on air)

「プラネッツセレクション」風に『ギャラクティカ』を紹介してみた。

『GALACTICA/ギャラクティカ』:ドラマ
無限のリヴァイアス」を「人類」スケールのスペース・ランナウェイに拡張したともいえる、サバイバルSF。
人が生み出した機械生命体サイロンによる殲滅から逃れた人類は、人にすら擬態し感情を持つサイロンの脅威に晒されながら伝説のコロニー「地球」を目指すことになる。
青年から船団政治にかかわる熟年、そしてサイロンまで「決断主義バトルロイアル」前提で行動し、愛憎を重ねながら人類とサイロンが交じり合う物語は圧巻。
そして人類を破滅に関わり、脳内に女性サイロンが棲みついているバルター博士の、脳内彼女との関係=「セカイ」のために身勝手な嘘の言動で船団の政治をファッショしていく様や、サイロン一神教的な宗教観=「母性の重力」が女性大統領を触発して船団の行動に影響を与える等、『ゼロ年代の想像力』で言及されたエッセンスが余すところなく詰め込まれている(第一シーズン2005年の時点で)。
CLANNAD』はオタクの「人生」?と云うのなら、『ギャラクティカ』は「ゼロ年代」以降の世界を生きることになるすべての人々に向けた「今・ここ」なのだ。