『少女革命ウテナ』(旧プリント版)6話〜10話

初見メモ

●第6話「七実様御用心!」
 6,8,10話は七実強化回(比賀昇=山口亮太脚本)。格調高い学園風景の外の世界は普通すぎて違和感が。石蕗美蔓(つわぶき みのる)@矢島晶子が名前の響きと暴れ牛で、妻夫木聡天地人」を想起せずにはいられない。
●第7話「見果てぬ樹璃」
 「見知らぬ、天上」で「奇跡の価値」を試す有栖川樹璃@三石琴乃。三石さんの『エヴァ』前後の代表作だな、これ。
●第8話「カレーなるハイトリップ」
 「トリップ(trip)」はネット掲示板の用語で「成りすまし防止」の機能のことを指すようだ。金持ちがカレー/糞尿であたふたする話。アンシ―はカレーに、中の人ごとすり替えておいたのさ!西園寺君はチュチュになったままのほうが彼的には幸せだったんじゃないかなぁ。
●第9話「永遠があるという城」
 西園寺くんを駆り立てるものは、冬芽とのお尻愛だったかもしれない、少年時代。ウテナにとっての王子様は、冬芽なのか?ブラックホール=アンシ―、ホワイトホール=冬芽。武内崇はこのときの長谷川眞也の絵柄の影響を受けている気がする。
●第10話「七実の大切なもの」
策士、冬芽が妹までも手駒にして、次回のウテナ決闘へのお膳立て。余談になるけど、少年役における久川綾小林沙苗、お姫様役での渕崎ゆり子南央美の声質は結構似ていると思う。