『少女革命ウテナ』(旧プリント版)第31話〜39話

少女革命ウテナDVD-BOX 下巻【初回限定生産】

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初見メモ


●第31話「彼女の悲劇」
 七美様の「Bの悲劇」。ブーン、バナーナ、ボックス、ボール、ビッチ、ボーイズ…
●第32話「踊る彼女たちの恋」
 冬芽との非兄妹(実は、桐生家に貰われた血のつながった兄弟)、暁生とアンシーの明け透けな近親相姦の「現実」に「夢の卵」(「自明」の絆)が割れてしまった七美様。ウテナの「夢の卵」にも罅が。
●第33話「夜を走る王子」
 絵本の世界から遊園地の夜景へと変わった、自分語り。ウテナの「夢の卵」は掌握され、このまま握りつぶされてしまうのか。リアルタイムでアンチ「エヴァ」をしようとしているのが判る回。
●第34話「薔薇の刻印」
 劇中劇「薔薇物語」/「幼年期」のディオスとアンシ―の物語/ウテナとディオスの物語の真実。白騎士=ディオスが人々の「思い」(「王子様」/「お姫様」のファンタジー)を剣に託して戦い疲れ果てたのを見かねたアンシーは、「魔女」となってディオスを封印し、人々の「思い」の矛先を自らに向けさせる。ウテナはアンシーの「魔女」の呪いを開放することを無力となったディオスに誓い、「気高くあれ」という言葉を受けた真実。アンシーを救えなかったディオスは、「王子様」/「お姫様」のファンタジーを「永遠」とすべく「世界の果て」として人を誘惑する黒騎士=鳳暁生と変わり果てた。「王子様」の剣の矛先の果ては「お姫様」を貫く。「世界の果て」とは「王子様」/「お姫様」の暴力的な関係の現状追認
●第35話「冬のころ芽ばえた愛」
 樹璃が「思い」のゲームから解放されるために戦いを選んだように、冬芽もまたウテナとの決闘を決意する。勝ち負けではない勝負は、棺の中から抜け出すために。お尻愛描写が大変なことに。
●第36話「そして夜の扉が開く」
 ついに、アンシーの暗部を覗き見るウテナ
●第37話「世界を革命する者」
 アンシーの暗部に自らを重ねたウテナは、一度は「革命」の決闘から降りようとする。しかし、生徒会メンバーとのバトミントンで「変化」を伴った「見る・見られる」関係を通して恢復。アンシーの激情を受け入れ、いざ決戦の地へ。
●第38話「世界の果て」
 魂が永久に彷徨ってる暁生の展望台は、シニカルな視聴者の「環境」に対する批評? ウテナがアンシーの剣に貫かれる、万事休すか。
●第39話「いつか一緒に輝いて」
 鳳学園の「十字架」は、人々の「思い」の剣だった。「永遠」の扉ではなく、アンシー/ウテナの棺を開けるウテナ。アンシーの棺は闘技場から落とされ、ウテナは「思い」の剣に貫かれる。暁生は再びゲームを画策しようとするが、アンシーは自らの意思で暁生と別れ、ウテナを探す旅に出る。ウテナの影だと思われていたアンシーの位置の逆転が鮮やかな結末。