忘れられた(かもしれない)、AIC製「ジャパニメーション」。
80〜90年代のSF・ファンタジー系アニメとかOVAの殆どが、今見ると画面とか音楽やキャラのテンションがコッテリしていて無理やり付き合わないと観てられません。
(川元利浩・結城信輝・中嶋敦子・長谷川眞也といった人たちの作画に華があった時期ではありましたが)
今更ビデオ屋で借りようとは思わないし、アニマックスとかでやっていてもTVで観る気が起こらないんですよ。
(まあ、長寿ものとか名作劇場系に多分に含まれる地に着いたストーリーとウィットを楽しもうと思ったら、セル画時代のアニメは捨てたものじゃありませんし、今でもテレビで再放映されることは良いことです)
最近は家庭用の録画機がパソコン・DVDプレイヤーに変わってきたので、その時期のアニメはDVDリニューアルされない限りレンタル屋から姿を消す準備はもうできております。
ジャンクフード化しているコンテンツは、どのように食せば良いのか。
それは、さらにジャンクな媒体で消化していくことに他なりません。
で、二コ動とかようつべを使うわけですけど、ようつべのほうが80〜90年代のSF・ファンタジー系アニメとかOVAが充実しております。
しかも、ようつべのデザインが、俺「ジャパニメーション」観てるなー、というリオリエントに陥る享楽に誘います(笑)
前置きが長くなりました。今回の副題…の前置きに(駄目)
以前に、『パラサイト・ドールズ』という誰のために作ったのかさっぱりわからないアニメ(劇場用編集版)を観ました。
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「キル・ビル vol.1」のアニメパートを担当した中澤一登、
「A.D POLICE」にお勤めのメガネ刑事、岡村明美が演じる若い女刑事
各話の監督が違うだけでなく、セル画製作(1、2話)だったり完全デジタル製作(3話)と格差がありありのアニメなのです。
第一話は、80年代のOVAかと言わんばかりの作画です。内容もクオリティーも『A.D POLICE』となんら進歩しておりません。
第二話は、橋本晋治が冒頭で90年代の「アニメスタイル」受けする超作画を披露しますが、作画がマシになっただけで依然として低調です。
そして第3話、OPでマッドでオサレなアニメーションを見せた中澤氏が、基地外の政治家を悪役にグイグイ町を破壊して、「A.D.POLICE」を抹殺しようとするエンタメ・サスペンスに路線変更。
テンションの高い演出で、ようやくTV版『攻殻』並みに。
全体として、「A.D.POLICE」の新作がポシャッたけど、中澤にアニメ一話作ってもらって、発売に
こぎつけた感がバレバレです。
映画としては駄目な代物ですが、これ一本で「ジャパニメーション作画史」と「いわゆるSFアニメ敗北史」が振り返ることが出来るというだけに関しては意味のある一品かと。
でも、『パラサイト・ドールズ』はようつべではOPしか見れませんよ、見たい方は無理して借りましょう(笑)。
お待たせしました、ようやく忘れられた(かもしれない)AIC製「ジャパニメーション」に触れますよ。
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「A.D.POLICE」の元ネタはここからです。
小中千昭・村井さだゆき をメインライターに、謎のバトルスーツを着て暴走ブーマをやっつける、美少女から美女へ移行(笑)する時期のオネーサンたちの物語。
芸のない(というか「伝統」芸能)いつもの亜種とか、第三者といったものを巡るSF(しかも、ポスト・エヴァ)なんですが、(未放映 二話も含め)オネーサンたちの青春というやつが割と愉しく描けています。
(90年台の美少女SFアニメの遺産って、いまの美少女アニメの女友達の共同体(三、四人)の雛形を作っていったところにあると思います)
山田正樹が描くデザインってAIC製美女のエッセンスが凝縮されていますね。
最初は、リンナの職場制服の「脚」にやられて観始めました(汗)
しかし、ネネというお菓子系美少女に対するスタッフの情熱が、次第に作品に伝わってきて、鞍替え(叫)。
ロリっぽいの制服警官って、「らき☆すた」でもそうでしたが反応してしまう(爆)
「燃え」なプリス様は、小中さん大分気に入っていましたね。
後、面白いのが、シリアお嬢様@雪野五月の「キレ芸」。
雪野さんの演技って、20世紀末から
気になる人はようつべにアクセス(海外向けの映像配信なので、タイトルは英語入力)。
右の金髪の子がネネ。小西寛子帰って来いよ〜
追記
「らき☆すた」で、かがみとかがこの四人のコスプレして欲しいですね。