一気に観てみよう。ef - a tale of memories 編

ゼーガペイン』と違い、ニコ動で一気に観る。

今まで、18禁美少女パソゲーのアニメ化を正直嘗めていましたね。

ef - a tale of memories. OPENING THEME〜euphoric field feat.ELISA

ef - a tale of memories. OPENING THEME〜euphoric field feat.ELISA

ef - a tale of memories. ENDING THEME ~Andante by Chihiro Shindou

ef - a tale of memories. ENDING THEME ~Andante by Chihiro Shindou

ef - a tale of memories. ENDING THEME~Adagio by Miyako Miyamura

ef - a tale of memories. ENDING THEME~Adagio by Miyako Miyamura

ef - a tale of memories. ENDING THEME~Vivace by Kei Shindou(cv:Junko Okada)

ef - a tale of memories. ENDING THEME~Vivace by Kei Shindou(cv:Junko Okada)



(ここからは、美少女ゲーをやらない私の偏見が多分に含まれる意見です)

18禁美少女パソゲーのキャラって、アニメの線にすると歪さが際立つというか、元のデザインが苦手なやつに限ってアニメ化されるんですよ(笑)。
スクイズ』にしても、デザインと色が駄目で観てませんでした(さいきん見たぜ!)。
ななついろ★ドロップス』はギャルゲー色彩(京アニ的)は何とかできても、元が変なうえに小細工(全年齢に偽装)を施すわけですよ。
そんでもって、エロのアイデンティティはこれ見よがしにチープな罰ゲーム的に発揮というか、なんか18禁美少女パソゲーアニメって実写のトレンディードラマと変わりませんよーだ(頷)。

まぁ『SHUFFLE! memories』は観てましたけど(爆)


本編の感想の前に

ぱっと観、デザインで躓き本放送時をスルー。
スクイズ」みたいやな、等と言う評に眼を通す。
アニメスタイル」編集長ページに貼り付けてあった、プロモーション画像つきバナーを観て、
「こ れ は … …」
周りの友人が、お勧めということで二コ動で探す。
という、おなじみの釣りパターン(笑)


本編 キャラクター面
宮村優子ならぬ宮村みやこ(笑)、新藤千尋のキャラ立ちはもとより、芯が通っている(andやるときゃやる)男三人のキャラに驚かされた。
君が望む永遠』位からでしょうか、『スクイズ』で再熱した、律儀にファックするカップル、新藤景の「永遠の妹」という永久欠番指定(『スクイズ』=ファックさせない)ぶりもすばらしい(嘆)

本編 構造面

映画、小説、漫画というa,b,c-boy,-girl問わず好物である三種の神器をメタ的に扱いながら、18禁美少女パソゲーであること、全12話のトレンディードラマ・アニメというフォーマットを踏まえながら巧みに処理していることに驚きを隠せない。(隠し味に、大人たちが天使・堕天使を演じ、ヴァイオリンで音楽を奏でてくれるのだ)
そうして下地が揺るがない故に、見方によって、
1 広野紘が麻生蓮治&新藤千尋の物語を「少女漫画」として描いているように見えたり。
2 麻生蓮治&新藤千尋が広野紘&宮村みやこ と堤京介&新藤景の物語を、「記憶の御伽噺」を描き終えた後に書き連ねたのではないか。
3 堤京介が主導で、新藤景を主演に本編全てを映研部が作り上げた。
といったメタ視点の妄想=運動で楽しむことができる。

もちろん、物語りの整合性は辻褄が合わないことが多すぎるという「穴」(というか「異次元」)はいくらでも出てくる。
景と千尋の関係、紘が千尋のことをどう思っているのか、夕はなぜ千尋を「牧師でもない」のに世話をしているのか(夕は優子を千尋の事故で死なせたのだろうか)、修一にはどんな彼女がいたのか、みやこ の住まいはどこなのか、洋風の街作りと戦争や震災との関係…等

しかし、この作品は、「打ち切り漫画」であり「繋がらない映像」であり「四十五秒の邂逅」である。こうした、「偶然はない。運命と必然の積み重ねがあるだけ」で、観るものの心を鷲掴みにするのだ。