『マクロスFrontier』第18話「フォールド・フェーム」

マクロスFO.S.T.2 「娘トラ。」

マクロスFO.S.T.2 「娘トラ。」

〈三行あらすじ〉
クラン  ヒュドラ感染症研究の三人、何か臭うな。
ミシェル ところで、ドクター・マオって独身だよねぇ? グレイスさんも。
クラン ……そうか、女だからわかる、フィアンセは永遠の17歳病を抑える効果があったんだと……

〈見所〉
●サブタイの邦訳は、「名声の大半は歪みで出来ている」
●グレイス、シェリルに死の宣告。CQCを使って、シェリルの耳元で吹き込む様が怖い。
●新オープニング「ライオン」。河森さんがOPのコンテを切るのは珍しい。シェリルの胸が近頃のカレンさんみたいなことになっていた(笑)。いろんな意味で、潔い構成。

●ルカ坊のフォールド計画だと、劇場版マクロス的にランカちゃんをバトル・フロンティアで歌わせてチュドーンな段取りだったのかなぁ。
●服までバーゲンする理由がよく分からないとぼやく、ノドちんこ野郎のツッコミもよくわかる。戒厳令前のバーゲンセールは「文化してる」証しなのだろうか。
●グレイスがV型感染症を直接シェリルに仕込んだのか、間接的に発症させて拾ったのかはっきりしないなぁ。
●野良生活で感染したなんて、死んでも言いたくないわ。女でなくてもわかる。
●クランの学部って理工学部? 手軽な白衣萌え!
●薬の調査の結果、グレイス・ランシェ・マオのトライアングラー写真を発見。
●マオって、シンのためにずっと処女を貫いていたのか(泣) グレイスがおかしくなったのは、ランシェが結婚(グレイスの思い人と)したからかなぁ。
●ランシェの旦那があまりに作中で言及されていないけど、もしかして、ミシェル姉の不倫相手? そうだとしたら、第9話でグレイスがミシェルに鬱ワードを嗾けることが出来たのに合点がいく。
●〈「永遠の17歳」が恋のもつれで狂っていった説〉に至ったのは自分でも意外(笑)
絶望先生の指示にホイホイ従う、ノドちんこ野郎って一体……
●むしろ、厭よ厭よも好きのうち的にかまっている絶望先生を突っ込むべきか。「世界」的略奪を狙っているのですね、わかります。
●「まるで、わたしはごみのようだ!」とシェリルが絶望していると、矢三郎が再登場。
●誰よりもバーゲンをエンジョイしていた、キャシー萌え。
●無力化するVF‐25。マクロス・キャノンも通用しなくなるのも近い?
●フォールド中でのランカの「アイモ」はどのような効果をもたらすのか?

〈雑感〉
アニメ誌のネタバレ寸前の予告紹介、本編の次回予告の展開に至る起点となる回として、よくネタが仕込まれていると思った。
でも、マオがどのような独身人生を歩んで研究者になったのか、ものすごく気になった(笑)

追記(9/21)
マオには娘がいたことが24話で発覚。しかも、その娘はシェリルの親!? グレイスがフォールド波研究当初からいろいろと仕込んでシェリルを貶めたと考えないと、マオの人間性を疑わざるを得ない。

『マクロスFrontier』 第17話「グッバイ・シスター」

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<三行あらすじ>
ロマン主義の<敗北>なんて、天までドリル突きつけたアニメみたいに華やかに見せたくなかったんですよ。
小 おかげ様で、命拾いしました(笑)
河 今回のところ、はね。<見所>
●サブタイの邦訳は、「銀河ケータイ小説 <兄は妹にサヨナラする>」
●オズマ兄の青春時代の音楽はFire Bomberアイドルソングなんてクソ喰らえだぜ!
死亡フラグの定番メニューなパイン・サラダならぬ、パイン・ケーキがランカとオズマの思い出の料理。
●ランカが幼女時代、ツンデレヤンデレ属性を持っていたのは内緒だ。
●美星学園の生徒って、就活するの早すぎですね。
●ランカの名付けのセンスって、郊外のヤンキー的……
●クランのほうがミシェルより2〜3歳年上なのか。
●久々の紙ヒコーキを破る愛KUNは、小怪獣として覚醒?
●フォールド・クオーツの秘密に関するキャラのヒエラルギー……グレイス(「私たち」)>三島>ルカ坊>ビルラー>アルト
●「ゲーム的リアリズム」的構造を備えるバジュラを語るときのブレラが実に楽しそう(ひぐらし的な意味で)
キラッ☆としたとき、何かグレムリン的な卵がくぱぁ★。
●オズマ兄が生き残ることができたのは、妹とサヨナラモードにするための心の音楽を流しっぱなしにしてたからじゃないかなぁ…… 次は通用しないと思うけど。<雑感>
壮大な釣りを演じ切った、オズマお兄ちゃんらめぇ〜な回(笑)
バジュラの秘密と凶悪な構造が、メインキャラの死亡フラグのレベルをじわじわ上げているのは内緒だが……
アルトが歌舞伎でバジュラを撃退するフラグが立った気がしないでもない(笑)回でもあった。

『マクロスFrontier』 第16話 「ランカ・アタック」

[rakuten:book:12998911:detail]
〈三行あらすじ〉
銀河土方を目指すアルト。
好戦的な歌詞を歌わされるランカ。
二人が怪しい大人たちに翻弄されているのに気づくのは何時?


〈見所〉
●サブタイの邦訳は、「ランカにはもっと調教を!(回答者 永遠の17歳) おれがランカを「修正」して……グサッ☆ (回答者 不明)」
●『アルジュナ』以来のSL(模型)登場。オーナー、文化し過ぎだ。
●フォールド・クオーツ(石英)が銀河の距離を縮めるカギらしい。
●バジュラの死骸の回収は、バジュラが宿しているフォールド・クオーツを取り出すため?
●そんなデカルチャーな情報を耳にして、何に共感したのだろうか、アルトは。クオーツにスイーツ(笑)みたいなものを見出したとか(笑)
●ランカ、美星学園に登校(中島愛の声がここにきてかなりの成長を見せている)。
●もちろん、ボディーガードのブレラも…… ターミネーターですか(笑)
●銀河系で確認されているプロトカルチャーの手で「文化してる」惑星は15個。
●乙メン・アルトはブレラに「修正」してやろうとしたが、返り討ち。
●アルトよりルカ坊の方が気が立ってるんじゃない(ルルーシュ的な意味で)。
●いくらビッチな見てくれしてるからと言って、ルカ坊のナナセに聞かせたジョークは拙いよなぁ。
●エルモさん、生きてヤケ酒飲んでました。
●「永遠の17歳」マネージャーだけでなく、音楽プロデュースもやっていた。
●「アイモ」のある意味改悪歌詞は、情報統合思念体の打ち合わせで作られたのだろうか……
●ノンシュガー派の、ブレラ。実はランカの兄であることは、「禁則事項です。極秘事項だ」
●小怪獣アイくんからもクオーツ(笑)検出できる?
●アルトが公園でぼやいていると、酔っ払ったエルモさん、じゃなかった、シェリルがグラサンを落としていた。
シェリルは熱があると余計にツンデレ・マシーン化。
●部屋in S.M.S にシェリルを連れ込んだアルトは、心遣いを熱で忘れていた彼女に「修正」されてしまった。
●そんな彼も、シェリルのクオーツ(笑)を見つけてはしゃぐ。
絶望先生は「ハンカチ」王子なことをやっていたのだろうか?
●ランカ、出撃。モンスター、いつの間にか機体上にランカのデコレーションが!
●「憎らしくて テロ行為」したツンデレマシーン・シェリルが、アルトたちの戦いを「意地」で見届けに。
●ランカの調教よりも、バジュラの運用の仕方が凄過ぎな「永遠の17歳
●育ての兄のオズマお兄ちゃんは、計画の怪しさに気付きながら、ランカに気持ちの確認ぐらいしかできない無力感。
●ブレラに敵う方法が見つからないアルトの苛立ち。
●「バサラ」とか「プロトデビルン」とか、「マクロス7」ワードがちらほら。
●クオーツ(笑)もチラホラしてたけど、グラサンもちらほら。
●新曲「ノーザンクロス」お披露目、実写(影)エンディングなのには意表を突かれた。高橋裕一の原画とか、愛姫みかんのデザイン画凄過ぎ。BD版で観たい!
●次回は、「妹」分最終バーゲンセールな、クランが……

〈雑感〉
「補完」と「箱庭」の対立に板挟みになっている状況に主人公たちが置かれていることが判明した第16話。
河森さんのクオーツに対するこだわりは、『Kenjiの春』以降毎作ごとに強まっている感じがする。
アルトがビルラーさんに共感?しちゃって、仲間に秘密を作ってしまったのには意表を突かれた。
どのように物語が収束していくのか、彼の行動でまた見えなくなってしまったなぁ。

『マクロスFrontier』 第15話 「ロスト・ピース」

マクロスF(フロンティア) 3 [Blu-ray]

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〈三行あらすじ〉
永遠の17歳」であるための条件が発覚。
情報統合思念体に「入会」することが近道だったのだ(レオン・三島 談)。
シェリル・オン・ステージ前に群がっている君たち(SOS団)、知ってたか!


〈見所〉
●サブタイの邦訳は、「シェリル・ノーム終了のお知らせ(キラッ☆)」
●グレイスがランカと同じ〈グローバル 04〉出身であることが発覚。
●さらにこちらの予想を裏切る形で、情報統合思念体に「入会」していた「永遠の17歳」。
●「はいてない」ランカを認識できるブレラって……
●ここで五分ほど総集編、「私たち」の計画の一層が明かされる。
●とりあえず「生殺し」で実験できる船がマクロス・フロンティアであることがわかったぐらい……
●あと、「歌エネルギー」の正体が「フォールド・ストリングス」の響きにあるのではないかチバソング!?
シェリルの血液がグレイスによってすり替え、「私たち」の計画で急造されたクローン体だからだろうか?
●そんなグレイスは、シェリルから超時空シンデレラに乗り換え宣言。
絶望先生、生きてましたね……
●ようやく、三島の腹黒さに気づくキャシーとオズマ。
●そこまでして情報統合思念体に「入会」したいのか、三島……
シェリルの病室にジゴロウいませんでした!?
シェリルVSランカの「おっぱいマイスター」。
●ランカに新しい付き人&ボディーガード。ブレラの愛想の悪さがツボ。
●エルモさん死んじゃったのかしら……
●7話の謎のゼントラン老人がS.M.Sのオーナー=ビルラー氏であることが判明。
●ビルラー氏は「私たち」の存在をよく知っているようです……


〈雑感〉
今回のコンテは河森総監督によるもの。
「私たち」によって踊らされていたS.M.S(フロンティア)とシェリルという構図が、エモーショナルに映像で立ち上がっていたのは流石だなぁと思ったけど、止めにシェリルとランカの「What 'bout my star?」。
エロ漫画的なドリーム満載で、御馳走様でした(笑)

「愛姫みかん」の品質管理は大変だなぁ。

アニメージュ 2008年 08月号 [雑誌]

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マクロスF』の設定資料集を見ると、要求するレベルが自社の制作管理のそれを天元突破している感じがwww
クラン・クランの登場の少なさは、デザインの関係上コストパフォーマンスが主役並のせいだろうか。

『マクロスFrontier』 第14話「マザーズ・ララバイ」

DX超合金 マクロスF(フロンティア) VF-25Sメサイア(オズマ機)

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〈三行あらすじ〉
「○ャーリーは幸せにすることは出来なかったけど、ナナセたんなら僕もなんとかできるかもしれないぞ!」
メリルのガテン体に満足できなかった男、アキバことルカ・アンジェローニ@福山潤が ぷにグラマーな脇キャラ@桑島法子を今度こそ物にすべく、ショタなボディーには標準装備のエキゾチックマミューバと財力を駆使して怪物を華麗にやっつけるはずが……
勝手気ままのハム隊長とかおっとり聖人君子のために、逆に自分が襤褸雑巾にされてしまいました、とさ。


〈見所〉
●サブタイの邦訳は、「子守唄を聴いても生死は平等」
●アルトは自力でフォールド暴走をスルー、グラハム化のステップその一。
●高級車?からショタ顔を覗かせて登場のルカ坊が、ランカちゃんに倣ってナナセにラブ・アタックを試みるが、なかなかうまくいかない。しかし、ナナセの谷間はさりげなくチラ観。
●オズマお兄ちゃんがカミナばりの語録をランカに覚えさせていたことが発覚。
●「後悔するくらいなら、当たって砕け散れ(キラッ☆)」
●オズマとボビーのやりとりが非常に面白い。「お前に言われてもなぁ」(オズマ談)
●ガーリートーク平野綾ようやく見せ場をゲット。天才的薄幸庶民という立場を生かして、「おじさん☆ ノンケなんでしょ!?」とおっさんホイホイやっておけば自然と出番が増えそうだ(嘘)
●ルカ坊が告白するタイミングで、警報発生。三島の意地悪が彼に及ぶ。
●ナナセにルカ坊が窘められる。「これだから、人は平等ではないんだね。お父様」とルカ坊の表情から邪推してしまう。
●魚燐の陣(バジュラ)VS背水の陣(S.M.S)
●ララミアのカットインがないのは、死亡フラグだったのか?
カナリアはシングルマザー?
絶望先生がグロッキーなので、Windowsミニゲーム感覚でVF-25を操作し始めたシェリルさん。
●あえなく撃墜、救いにきたルカ坊もピンチのところに、グラハム化したアルトが登場。
絶望先生の扱いが酷過ぎてwww (本編中盤にルカ機から足が見えるだけ、初見ではとても助かったようには見えない)
●反応弾はとっておき、使うときは豪快に。
●大統領は失言ばかり、失格…
●バジュラクイーン=ランシェ・メイ?は人類に何を伝えたいのかよくわからない。
●真綾の歌まで聴けるとは思わなかった。
●バジュラの元は寄生虫
しゅごたまに入ったランカを横取りするブレラ。階級は少佐だったことも発覚。
●バジュラクイーンとドンパチをやる時はいつも吹っ飛ばされてしまうアルトだった。
マクロス・キャノンって反応弾より強力過ぎるのね。
●ランカ、刻の涙を見る。


〈雑感〉
ルカ坊(『To Heart2』的な意味で)が戦況に翻弄されっぱなしなのが印象に残った回。
ランカの涙の粒と、攻撃の爆発が重なるシーンはタイミングも絶妙でよかった。

『マクロスFrontier』第13話「メモリー・オブ・グローバル」

DX超合金 マクロスF(フロンティア) VF-25Fメサイア(アルト機)

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〈三行あらすじ〉
「悪夢な記憶なんてだ」と七たび復活する属性のある若者がぼやくのを彼女の怖い怪物お母様は許さない。
お母様は、娘との再会で「イヤボーン」を思い出して発動。
それに慌てた怪物たちは「絶対安全圏」内を目指して逃げていく。


〈見所〉
●サブタイを邦訳すると、「〈歴史〉が回帰する」。
●ジャミングを仕掛けたのは、バジュラのマザーなんでしょうかねぇ。バジュラ(大型)の特性に、ゴーストを無効化する電磁波を出すというものがあったからなぁ。
●バジュラをマクロス艦隊に仕向けたグレイスは、どこまで狡猾に事を進めてきたのだろうか。前回のテムジン(コーラサワー的に生きている気もしないではない)によるマクロス四号機「発掘」で「ブービー・トラップ=バジュラのマザー」を発動させる旨を三島にも了解させていたが、ランカのイレギュラーな登場でその計画は頓挫した……かのように見えた。しかし、ランカの歌でマザーが目覚め、ブレラがマザーに傷をつけたことで、マザーとランカが共鳴しガリア4からバジュラを引きはがすことに成功する。グレイスにとってはランカの登場は計画に織り込み済み(LAIの技術状況なんて当然把握してそうだし)? 一方でランカを「観察対象」ではあるが「(計画における)価値」がある存在と断定していない。「永遠の17歳」はかなり謎が大杉(笑)。 今回で、グレイスと三島は政治的に協力し合っているだけで、思惑が全く違うことがわかった。
●ランカの水浴びが無いだけで、アルトがKYな野郎である印象が残った、残った(笑) ランカのトイレ(マザーによる身体操作?)騒動があって余計に…… それにしても、女性用のパイロットスーツはなぜ「きていない」ようにみえる肌色なんだろうか(爆)
●「発熱薬」だと連想させた「639 WITCH CRAFT」とは何を指す?
●ルカ君のS.M.S入隊の目的が家(LAI)の技術開発促進にあったとは。
●謎の緑の生物、気持ち悪い触手生えてね?
●バジュラの巣と化したマクロス艦内の雰囲気が「キスダム」なのが……
●『アクエリオン』のときもそうだったけど、水晶(今回は「ランカ&ブレラの写真入り」)の見せ方がミステリアス。
●声優 坂本真綾 降臨。「アイモ 〜 鳥の人」の歌詞クレジットに名前があった理由も解けた。
●バジュラのマザーの腹に無数の水晶。ランカの腹部と共鳴したところを見ると、バジュラのマザー=ランカの母という図式が!!! 「あの娘はエイリアン」が意味深に機能するとは思いもしなかった。
マクロスで「イヤボーン」! バジュラ艦隊がウジャウジャ! 出オチで崩れるマクロス
●グレイスも傀儡のバリエーションに過ぎなかったのは衝撃。


〈雑感〉
前半がズレたラブコメ、中盤がチープスレスレのエイリアン(いや『キスダム』(笑〉)もの、後半がハードSFという三段構え!
ガンダムSEED』的制作なら2話に水増しにするだろうが、相変わらず毎回のエピソードの濃度が半端ではない。
アクエリオン』のときの主力作画陣による、気合いの入ったシーンがチラホラ(マクロス起立シーンは大久保宏、グレイスの惑星破壊シーンは岸田隆宏っぽい)。
しかし、二話の落差がすごい。
それに伴って「資本主義」という言葉の重みが確実に増してきた。
テロルによって「資本主義」をコントロールする輩(三島・グレイス)と、「アイドル」というあまりにも「資本主義」的な振る舞いでテロルを振り払うランカ、の対立構造はシェリルやアルトが加わることでさらに面白いことになるような気がする。